MEDIA HACK [メディアハック]

海外メディアの動向をお伝えするメディア [メディアハック]

Voxのラットフォーム・ディレクターを務めるメリッサ・ベル氏について

ニュースというより、読み物なんですが、単にVoxのメディアとしての哲学を知る上で興味深いだけではなく、(ジャーナリズムやメディアに関心のある)個人のキャリアパスとしても興味深いので、共有します。

 

紹介されているメリッサ・ベル氏は、36歳。ジャーナリストから技術者に転向した興味深いキャリアを持っており、現在ではVoxのプラットフォーム・ディレクターを務めています。

もともとは、Voxの編集長であるエズラ・クライン氏とともに、ワシントン・ポスト紙で働いていましたが、「編集とプロダクト・デザインの橋渡しができる貴重な人材」としてクライン氏が引き抜き。

Voxといえば、彼らの「解説ジャーナリズム」をいち早く形にしたことで名高い「カード・スタック」があります。あるトピックごとに、カードのような解説がまとめられたもので、ニュースを理解する上で便利な機能です。

クライン氏の活躍に注目が集まりがちなVoxですが、実はこの「カード・スタック」を指揮したのも、ベル氏。クライン氏による解説の構想を実際にプロダクトとして落とし込めたのは、ユーザー・エクスペリエンスとユーザー・デザインに造詣の深いベル氏だからこそ。

ベル氏が、ジャーナリズムを志したのは偶然だったそうです。ジョージタウン大を出て、ロースクールに通おうとしていたものの、9.11が発生。

衝撃を受けた彼女は、当時の仕事を辞めて東ヨーロッパでのバックパックや、インド・デリーにあるMint紙での勤務などを経て、Washington Post紙へと移り、そしてVoxに参画したということ。

 

このほかにも、メディアにおけるセクシズムの問題など、幅広いトピックに触れており、興味深い内容となっています。

digiday.com